植物防疫まめ知識

【カンキツグリーニング病の根絶】

鹿児島県喜界島におけるカンキツグリーニング病の病害虫の根絶例をご紹介します。

鹿児島県喜界島における
カンキツグリーニング病の根絶

罹病樹と健全樹(右) 罹病樹と健全樹(右) カンキツグリーニング病 葉の黄化症状 カンキツグリーニング病 果実
写真提供:植物防疫所
(上記の写真は無断転載禁止)

柑橘類に重大な影響を与えるカンキツグリーニング病は亜熱帯、熱帯地域で発生しています。果実は黄化せず緑色のままとなり、病気が進むと枯れてしまいます。
日本国内では昭和63年に沖縄県西表島で初めて確認されて以来、植物防疫法に基づきみかんの苗木の移動が禁じられてきましたが、平成15年から平成19年にかけて、鹿児島県喜界島でも確認されました。

農林水産省は平成19年4月から、喜界島において植物防疫法に基づく緊急防除を実施し、発生地域からのかんきつ類の植物の苗木等の移動規制、感染植物の伐採・処分等を行ってきました。
その結果、平成23年3月から約1年間かけて喜界島の全域において1万7千本のかんきつ類の植物について目視による本病の症状の有無の確認、これらの植物から採取した葉の遺伝子検査を実施したところ、カンキツグリーニング病の発生は認められず、平成24年3月19日に根絶宣言が出されました。

カンキツグリーニング病は潜伏期間が長く病菌に感染しているかどうかの判断に時間がかかります。このように一見大丈夫に見える植物であっても、他の植物類から隔離されたほ場で「隔離栽培」し、その間に病状の検査を行うことがあります。

「隔離栽培」で監視している病害は、プラムポックスウイルス、ジャガイモやせいもウイロイドなどがあり、カンキツグリーニング病もそのひとつです。

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